世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

「世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」というタイトルからするとソフトウェアエンジニアには全く関係のなさそうな本ですが、書いている方はIBM出身者とのことで全く遠い存在でもなさそうです。

システム開発に携わっているエンジニアの場合、

  1. ソフトウェアやシステムを開発し、自分の会社で販売している
  2. ビジネス部門からの要件でシステムを開発している

いずれかになるのではないかと思います。

①の場合は経営者なので、経営理論については既に学んでいるもしくはいずれ学ばざるを得なくなるのでこの中に出てくる本を何冊か読んだことがあるかもしれません。 限られた時間の中で数冊の本を読んでも俯瞰的に物事を見ることは難しいはずです。 経営経験が長い人であっても常に変化するビジネス環境において生き残りの手段を探す場合、自分のヒラメキも大切ですが、すでに他人が考えていることを思いつくだけでは意味がありません。 一歩引いた視点でどのような経営理論や戦略があるか見つめなおして、改めて自分の企業に合う理論や戦略を深堀するということも必要ではないでしょうか?


②の場合は、会社やビジネスがどのような仕組みで動いているか理解できていない、もしくは興味がない人が多いのではないかと思います。 サラリーマンの場合だと、自分の給与から天引きされる社会保険や税金についての知識も乏しい場合があります。 若い人であればこれからいくらでも時間があり勉強していけば、無限大に可能性は広がるかもしれませんが、そう若くないけどビジネスがどのように動いているか意識したことがないエンジニアにはこの本をオススメです。


システム開発において、そのシステムの要件を理解するということはエンジニアとしては必須の業務であり、それができなければ年齢を重ねても稼ぐことはできなくなります。(相当な専門知識や技術力がある人以外) サラリーマンを想定した場合、それなりの役職になってくると次のポジションの数も限られて来ますしよりビジネス運営についても知識が必要になってきます。 将来そのような環境を想定した場合、もしくは今そのような状況にいるエンジニアが差別化をしていくためには、MBAについて学ぶことは1つの有効な手段だと思います。

VUCAの時代にMBAは不要といった考え方もあるとは思いますが、エンジニアが応対するビジネスマンも基本的には大多数が一般的なビジネスマンであり、基本的にこれまで蓄積されたビジネス戦略、方法論、事例を学んでビジネスを回そうとしている人が多いはずです。それを想定した場合、エンジニアがビジネスの理解を深めておくことはビジネス側からすると話がしやすく共感もしやすいため差別化要因になります。非常に当たり前の考え方だとは思いますが、エンジニアの思考というのはビジネス視点に行かないケースが多々あり、差別化要因になることは身をもって体験しています。

システムを構築する上でなんでこのような要件なんだ?面倒だな…と思うことはないでしょうか? 若いころはそのような状況が結構ありましたが、ビジネス視点で考えると要件の背景がわかり重要度もわかり実装のモチベーションもあがります。


自分が働いている業界のことであればある程度はビジネスの知識も増えていきますが、これからの時代は1つの会社で一生勤めあげるといった人生は難しくなってくるのではないかと思います。 そのため、他業界にも通用するビジネスの知識を手に入れるためにMBAを取得することは良いことだと思いますが、時間とお金という自己投資という観点からすると費用効果は高くならないケースもよく見かけます。 個人的にはMBAは独学で学び、本業で稼ぐというスタイルがオススメだと思っていますので、そのような考え方に賛同できる方にはオススメの1冊です。

ということで、まずはこの本でどのような考え方があるのかを学び、自分の興味がある分野を深堀ですね。