2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

2030年といえばあと8年ほど。その頃に世の中がどうなっているのかな?と想像するのに十分すぎる情報が詰め込まれていました。 「すべてが「加速」する世界に備えよ」、オリジナルのタイトルは「The Future Is Faster Than You Think」ということですが、なぜ早いかというとテクノロジー同士が融合し変化が加速するからということです。 相乗効果というのでしょうか。

AIやブロックチェーン、量子コンピューティングなどIT関連のテクノロジーだけでなく、材料科学やナノテクノロジー、バイオテクノロジーまでが融合し世界が大きくそして凄いスピードで変化する未来が描かれています。 そして規制産業といった今まで安定していた業界も、10年以内の大きな変化により事業自体が危うくなる可能性も読み取れます。 例えば自動車の自動運転により自動車保険のあり方が変わったり、医療が予防と予測の世界になると生命保険のあり方も変わりそうです。

既にシアーズウォルマートAmazonが勝利し、ブロックバスターにNetflixが勝利した話など有名ですし、他にも事例がたくさんあります。 テクノロジーの変化の流れを見落とし、対応が遅れると一気に形成が変わるということは理解している人が多いと思いますが、トヨタの社長のような方でない限り一個人としてはどうしようも無い気がします。

そんな変化が加速する世の中は大変そうだなと思う反面、一個人としても既得権益に胡坐をかいている人達に勝利するチャンスも出てくると思いますので、様々な業種・分野の変化を捉えチャンスを掴めるよう日々精進して行こうと思える機会をくれる本でした。